_HD_SKIP_CONTENTS

_HD_BREADCRUMBS

TOP  >  のらねこ軒のブログ  >  動物  >  ケイちゃんの思い出
  • カテゴリ 動物 の最新配信
  • RSS
  • RDF
  • ATOM

のらねこ軒のブログ - ケイちゃんの思い出

ケイちゃんの思い出

カテゴリ : 
動物
執筆 : 
tigrimpa 2021-12-31 23:58
ものすごく放置しているブログを、動物の訃報での更新で申し訳ありません。
報告が遅れましたが、のらねこ軒の二代目の犬、ケイちゃんが昨年2021年12月6日に死にました。享年13歳(公称)。

ケイちゃんは、のらねこ軒の先代の犬、わらびが2016年に死んですこし後に、滋賀県の動物センター(動物保護管理センター)からもらってきました。ケイちゃんという名前は動物センターでつけられていた仮の名前だったのですが、それがそのまま本名になりました。

動物センターでは保護した犬の飼い主を探したり、元の飼い主が見つからない場合は、新しい飼い主を探したりしているのですが、ケイちゃんも、元の飼い主がみつからない迷い犬でした。

そのようなわけでケイちゃんの正確な年齢は分からないのですが、もらったとき推定年齢7歳ということでした。後で動物病院の先生に聞いたところ、犬の年齢は7歳くらいまではかなり正確に推定できるけれど、それ以上はわからない(7歳以上であるということはわかっても、7歳なのか8歳なのか9歳なのか。。。は個体差が大きすぎてわからない)ということでした。だから7歳ではなく8~10歳くらいだったかもと思っています。したがって、享年13歳はもしかしたら、14~16歳くらいかも知れません。いずれにしても、2016年から5年と少しの晩年をのらねこ軒で過ごしました。


のらねこ軒に来たころのケイちゃん。もう若くない年頃だけれど、素人目にはそれがわからない感じでした。


庭の野菜や果物を猿から守ってもらいたかったので、庭に放し飼いをしていました。先代の犬のわらびもよく脱走していましたが、ケイちゃんの脱走のレベルは非常に高く、金網を歯で破壊したり、2mのワイヤーメッシュによじ登って超えるなどして、しばしば脱走していました。自分で帰ってきたり、近所の人が連れてきてくれたり、動物センターの人が連れてきてくれたり、電話がかかってきて迎えにいったりしました。先代のわらびは近所のNさんの家の近くにいけばほぼ必ずみつかったのですが、ケイちゃんはけっこう遠くまでひとりで走っていってました。


ケイちゃんが脱走しようとしているところ(2017年)。15cmのワイヤーメッシュは通り抜けられる。

その後ここの柵の金網を歯で食い破るようになったので、板塀にしました。

当時の写真が見当たらないので現在の写真です。


庭の柵のあちこちにケイちゃんの脱走に対応した跡が残っています。

ケイちゃんの脱走は、どんどんレベルが高くなっていくので、最後は庭での放し飼いはあきらめて庭で鎖でつないで飼っていました。

ケイちゃんは、とても食いしん坊で、とにかくごはんが大好きでした。骨などの食べきれないものを与えたときにうっかり近づくと、盗られると思うのか、すごく怖い顔をして怒って噛みついてきたりもしました。

ミニトマトなんかも好きで、庭でとれたミニトマトをやると嬉しそうに食べていました。食べきれなかったミニトマトを穴を掘って隠していたことがあって、うっかりその場所に何か植えようと掘りかけたら、ケイちゃんがすごい勢いで飛んできて吠えられたことがあるのは今でも笑い話です。

ケイちゃんがのらねこ軒に来たころ、ちょうど私がランニングを始めたかったので、ケイちゃんの散歩と称して、最初は2~3kmから、そのうち5~6km、8月の暑い時期と雨や雪の日を除いて、ほぼ毎日走っていました。走るといっても5kmを1時間とかなので、歩くに近いスピードでしたが、全く走れなかった私が走れるようになったのはケイちゃんのおかげです。

そんな元気いっぱいのケイちゃんでしたが、2020年の春ころから、長距離の散歩ができなくなってきて、同年6月に大けがをしたこともあって、急に老け込んできました。まず耳が聞こえなくなり、その後目も見えなくなりました。認知症もあったようです。

ケイちゃんは、目が見えなくて耳が聞こえなくても、平気でスタスタ歩くのですが、すぐに側溝にはまったりするので、落ちないようにひっぱったりしていました。その後よその元気な犬と散歩したときつい側溝に落ちないようにひっぱってしまって笑いました。

2021年の春には短距離の散歩も途中で座り込んだりするようになり、そのうちひとりでは歩けなくなりました。それでも、ハーネスをつけてひっぱって散歩させたりしていましたが、夏前にはそれもできなくなって、寝たきりになりました。

だんだん歩けなくなると同時に、自分で皿から餌を食べることが出来なくなって、食事の介助も必要になってきました。それでも食いしん坊のケイちゃんは、寝たきりとは思えないすごい食欲で安物のドッグフードをガツガツと食べていました。


寝たきりのケイちゃんにドッグフードを食べさせているところ

寝たきりになったらもう長くはないかな、犬は暑いのが苦手だから夏は越せないかなと思いましたが、結局12月までがんばりました。

夏の間は玄関の前、寒くなってからは玄関の中にころがしてました。今でもまだ玄関にいるような気がするときがあります。


寝たきりになっても柿は大好物。



死ぬ日の朝までガツガツとドッグフードを食べていた食いしん坊のケイちゃんでした。
お墓にはユーレタイドという品種のサザンカを植えました。ヤブツバキのような赤い花のサザンカです。

老いていろんなことが分からなくなったりできなくなったりした最後の2年間の思い出が強すぎるのですが、ランニングにつきあってくれたことが本当は一番の思い出です。私とのランニングの写真はないので、ケイちゃんが雪の中をひとりで走っている動画(2019年1月)を掲載します。私とのランニングのときはこんなに早く走りません。
  • 閲覧 (2066)

トラックバック

トラックバックpingアドレス http://precariato.info/modules/blog/tb.php/108

カテゴリ一覧

おしらせ

映画「Weabak: 外泊」サイト新URLはhttp://film.precariato.info です。

twitter

twitter

_HD_SKIP_PAGETOP