2010年11月23日の朝日新聞に、京大の落合恵美子さんが「母親の変質より社会の問題」というタイトルの記事を書いています。結論と直接関係ないのですが、中に、「外国人家事労働者を使う」ことを「良いこと」ととらえて書いてあるとしか思えないくだりがいくつかあって、びっくりしました。
びっくりして、まわりの人に「ちょっとこれみてよ!」と言ってまわったら、一緒に怒ってくれた人半分くらい、落合恵美子さんてそういう人だよねとクールに受け止めてくれた人半分くらいでした。
落合恵美子さんが、個人的に、外国人家事労働者をはじめとして、自分の所属しない階級には連帯する気がないとしても、まあ別に人のことだし勝手なんだけれども、こんなふうに新聞に書いたりされると、こういうところで、世論ができてきたりもするのだから、やめてほしいのです。
この記事の全体の流れや結論からいって、外国人家事労働者のことは書く必要もないのに、なんでわざわざ、と思っていたのですが、今「落合恵美子 外国人家事労働者」でググってみたら、
こんな記事がみつかって、末尾に「一方、落合氏は、日本は家族主義であるならば、自由主義とセットでなければならない、すなわちお金で買える部分がなければならないと強調され、外国人家事労働者の自由化にもふれられた。」と書いてありました。落合恵美子さんて、外国人家事労働者の自由化推進派なんでしょうか。
家事労働者として外国に出稼ぎに出る女性たちの問題は、とても深く重く、軽々に論ずることはできないけれども、とりあえず、自由化推進という選択肢はありえないと思います。落合恵美子さん、そういう運動は、もしやってるなら今すぐやめてください。
さて、ここまで書いて、あらためて問題の記事を読んでみると、他にもおかしいことがいっぱいある。でも今日はこのへんにします。