2012年4月にのらねこ軒に8歳で来た犬、わらびが、2015年9月22日に死にました。享年11歳。誕生日がわからないので12歳かもしれません。わらびとの3年半を写真でふりかえります。
2012年7月ごろ、エアコンの室外機の下に穴を掘るのにはまっていました。

2013年1月、大雪の朝のわらび。雨でも雪でも散歩大好き。

2013年2月、早春の残雪の中ひなたぼっこするわらび。

2013年3月、梅の写真に写りこむわらび。

2013年4月、暑い日は木陰でくつろぎます。

2013年4月、爆睡中。

2013年11月、それまでの非常に適当に作った柵から脱走することを覚えたので、鉄筋として使われるワイヤーメッシュを使って、前よりもちゃんとした柵を作りました。1ヶ月くらいして、この1mの柵を乗り越えることを覚えてしまいまったので、この写真では横にしているワイヤーメッシュを縦にして2mの柵に作り替えたのですが、夜になると脱走するのです。2mの柵を乗り越えるはずはないのに。

庭の他の場所から脱走しているのか?どこかに穴があるのか?と思い当たるところをふさいでもふさいでも、夜になると脱走するので、夜は鎖につないでいましたが、ある朝、鎖が柵にからまっている様子から、15cmのメッシュから出ていることがわかり、10cmメッシュのワイヤーメッシュで全部作り替えました(2014年1月)。犬は頭が入る大きさの穴なら体も通れると聞いたことがあったけれど、まさか15cmメッシュは通れまいと思ったのが甘かった。10cmメッシュにしてからは、扉の閉め忘れ以外で脱走したことはありません。ちなみに、わらびは、脱走するときは決まってご近所のわらびをかわいがってくれるNさんのお宅近辺に行っていたので、連れ戻すのはわりと簡単でした。

わらびは基本的には家には入れていなかったのですが、このころは、脱走が続いて鎖につないだりして、かわいそうだから、ときどき家に入れたりしていました。私の座椅子の上でご機嫌のわらび。2014年1月。

2014年1月。でも部屋は猫の領域。わらびは猫が大好きだけど、怖くもあるので、みうきちの様子をおそるおそる見ています。

2014年1月。胸まで雪に埋まっての散歩。

2014年4月、のらねこ軒に遊びに来たイタリア人の友達に愛想をふりまくわらび(お客さんが来たので特別に家に入れてもらった)。

2015年1月、のらねこ軒に来て3度目の冬。

2015年4月、腹水でおなかがふくらんでいるわらび。
わらびは、のらねこ軒に来たときから心臓病があって、それでも当初はたまに咳をするとか走ったり興奮したりすると倒れる(でもすぐに起きる)くらいで、歩くのは上り坂でも平気で、朝夕1時間くらい毎日散歩をしていました。本当に散歩が大好きで、おかげで飼い主もあちこち行けました。
2015年2月ごろから腹水がたまり始めて、上りは本当にゆっくりしか歩けなくなってきたけれど、朝夕散歩に行きたがってほえるので、5分でも10分でも散歩に行っていました。薬の種類と量を増やしてなんとかしのいでいましたが、8月からは外への散歩はやめました。それでも調子のいいときは庭の中をひとりでうろちょろしていました。
病院通いでしたが、動物病院と病院の先生が大好きで、病院でとりわけ大人しく愛想をふりまくので、よく他のお客さんに「賢いね」とほめられました。
のらねこ軒にお客さんが来ると、3mくらいのところまで近づいてしっぽをふりながらわんわんほえて、お客さんが近づくと後ろ跳びしていましたが、最後の数ヶ月は、お客さんにも愛想のいい犬にかわりました。

死ぬ前日、ぐったりしていたけれど、近くに行くとけなげに顔を上げてしっぽを振るわらび。だんだん食欲がなくなってきて、すっかり痩せて弱っていたけれど、この日までは自分で歩いていました。
わらびの歌がふたつあります。ひとつめは、レットイットビーの替え歌。
耳がたれてて、目もたれてて、しっぽ巻いてる、わらびー
ワラビがいっぱい、生えてた4月、のらねこ軒にきた、わらびー
わらびー、わらびー、わらびー、わらびー、散歩大好き、わらびー
ふたつめはスティング。スティングが「わらびがー」と歌っています。

死んだ翌日庭に埋めて、命日のころ咲くように、買ってきた萩の苗と、庭の紅白の彼岸花を植えました。