1.特に何のトラブルもありませんでした.
2.特に何の進展もありませんでしたが,お互いの間にある溝の深さは一部確認できたように私は思います.溝って,よく覗いてみると,意外と深かったり,思ったほど深くなかったりするものですね.溝の深さを適切に認識することは,今後の進展のために不可欠なことだと思うので,そういう意味では進展したとも言えると思います.
3.理事会の「ウェブマスター業務の外注化」は事実と異なる,という主張は,以下の意味であることがわかりました.
(1)「遠藤礼子が今までWANでやっていた仕事全部」=ウェブマスター業務,とユニオン側は考えて発言していたが,理事会はそう思っていないということ(私のやっていたことの,一部が,ウェブマスター業務である)
(2)「遠藤さんのやっていた仕事のほぼ全てを業者にやってもらうことになった」と説明されたと,ユニオン側は考えていたが,実際は,今まで私がやってきたことの,「全部」を業者がやるのではなく,一部は理事や,理事以外のボランティアスタッフもやる
ということで,理事側の言い分にあわせるなら,ユニオンは「WANはウェブマスター業務の外注化を撤回せよ」ではなくて,「WANにウェブマスターとして雇われていた遠藤礼子が今まで担当していた業務全てを,業者および理事に担当させることを決め,実行したことを,WANは撤回せよ」ということになりますが,だからといって前者を「事実とは異なる発言」と言うのはいかにも強弁だし,そこに拘る理由もよくわかりません.
4.理事側は,私が理事たちにたいしてこの数ヶ月どんなに怒っていたか,そしてそのことがどんなに理事会にとって不愉快で不都合だったか,について,えらく熱を入れてたくさん話しました.それが,私の仕事を一方的に取り上げる理由だと,言うわけでもないのですが,関連はあるみたいです.
5.組合がWANサイトに投稿した記事を,理事会が勝手に削除した件(1回目)について,
削除の際に理事長から送られたメールには,削除の理由として「(1)協議中である」「(2)内容が一方的である」「(3)当事者が承認するのは問題がある」という理由が挙げられていたが,例えば,ユニオンぼちぼちの
レポート・団交申入れ★トランスジェンダーが安心して働ける職場をも,会社から見れば「協議中かつ内容が一方的」だろうが,WANサイトに問題なく掲載している.また,均等京都の
キム・ミレ監督を囲んで~ドキュメンタリー映画「外泊」を語り合うは,当事者が承認したが(WANの従業員は2名とも均等京都のメンバーである)何の問題も指摘されなかった.したがって,今になって,突然このような理由にならない理由をつけて,削除するのは,使用者による組合活動への支配介入=不当労働行為である.ということを,組合側が主張しました.理事会の言い分は,サイトの管理権は理事会にあるから,削除する権利があるということでした.
6.組合がWANサイトに投稿した記事を,理事会が勝手に削除した件(2回目)について,1月18日付
理事会からの「申入れ」 で,「あきらかに業務命令違反」として,処分をちらつかせたことについて,今までのルール(「事務所スタッフが判断し承認する.承認について迷う場合は理事に相談する」)を,明快な理由もなく一方的に変更し,新しい「俺様ルール」に違反したからという理由で「あきらかに業務命令違反」などと脅すことは,1回目の削除の支配介入という不当労働行為に,組合員に対する不利益取扱という更なる不当労働行為を予告するものであると,組合側は主張しました.理事会の言い分は,業務命令に違反すれば処分もありえる,ということでした.
なお,削除された記事について「編集部の承認の手続き」を経た場合は,承認するのか?と聞いたら,承認しない,ということでした.
7.1月18日付
理事会からの「申入れ」 で,遠藤礼子が「「ウェブマスターの仕事の外注化」という事実とは異なる発言ほか、理事会に対する誹謗中傷と考えざるを得ない発言をウェブ上で繰り返して」いると,理事会は主張しているが,こちらは誹謗中傷しているつもりはないので,何か事実と異なることがあるなら,具体的に指摘するように要求しました.理事会は次回,具体的に指摘することを約束しました.
なお,「ウェブマスターの仕事の外注化」がどのように「事実とは異なる」かについては,上記3をごらんください.
8.1月18日付
理事会からの「申入れ」 の,「ユニオンWANとしての発言は、組合員の共同責任とみなします」という記載は,組合活動を理由に組合員個人に不利益取扱をする(たとえば,懲戒処分をする)ことをちらつかせ脅しているようにも取れる文章だが,真意は何かと組合が尋ねたところ,理事会側の説明は,「ユニオンWANとしての発言は、組合の責任とみなします」という意味であり,個々人に処分をするという意味ではない,という説明でした.そういうことなら,今すぐ訂正することを要求しましたが,理事会は持ち帰って検討するということでした.
9.事前協議制について合意はしているが書面を交わしていなかったので,組合側が用意したが,理事会はその場での署名捺印を拒否しましたが,次回までに検討してくるとのことでした.
10.今回の参加者は組合側16名,理事側4名でした.
11.次回団交は,2月2日(火)の午後1~3時です.
「無茶な上司を教育するのは労働者の職務か?」という問題は,私の大きな関心ごとで,答はYesでありまたNoであると思います.くわしくは,別記事を書く予定です.
一方「無茶な使用者を教育するのは労組の役割か?」と言えば,私の答はYes.労組がしっかり闘うことは,まともな職場,まともな社会を作ることにつながると,私は信じています.だからこういううだうだした団交で「あたりまえのこと」を教育するのも,労組の役割のうち.もし向こうが「遠藤さんにまた怒られた」としか思っていなかったらがっかりですが...