で書いたとおり,(たぶん他にもあると思うけれども)WAN争議の主要な論点は以下の5点です.(当初整理したものなので現在の状況と多少異なってはきていますが,大きくはかわりません)
ということですが,この話は本格的にやるときりがないので,手をぬきます.
第一に,サイトWANの目的自体に反対の人は,私を含め,この争議にかかわっている人たちの中にいないと思うし,WANをつぶしてしまおう,と思っている人もいないと思います.サイトWANの目的は悪くないし,うまく行けばいいと私も思っています.
ただ,その目的のために,どのような運営をするべきか,というところでは,いろんな意見があって,私の意見は,理事会の意見とあまり合致しません.
遠山さんが「
WANの団交に参加して」で
引用:
また、理事側は、サイトが見にくいので、業者を入れて大幅にリニューアルすることが必要だと強調していました。そのために相当の支出をするようです。この点自体は当日の団交では議論になりませんでしたが、私は、業者に頼んで今のサイトをリニューアルしてもらっても、それほどはアクセス数が上がるような気はしません。
やはり記事の内容次第だと思うのです。もちろんWANは良い記事を多く掲載していますが、「他のフェミ団体・個人サイトと比べて特に記事の内容がすぐれている」というわけでは別にないと思いますし、内容が現状のままなら、アクセス数はそうは多くならないと思います。お金や手間をかけるとしたら、サイトのリニューアルも結構ですが、良い記事を毎日もっとたくさん掲載したり、サイト内外のコミュニケーションを活発化するために使った方が良いような気がします。
と書いておられますが,私の意見は,これに非常に近いもので,見かけよりも,中身を重視しています.
WANサイトで,2月下旬に行われた「プチ・リニューアル」では,見かけ(並べ方と色など)が変わりましたが,中身や機能は変わっていません.新しい記事はUPされていますが,それは「プチ・リニューアル」とは無関係です.見かけについても,良くなったのか悪くなったのか微妙ですが,それはまあ趣味の問題なのでおいておきましょう.
「プチ・リニューアル」はこんなでしたが,この後本番の「リニューアル」が控えています.理事会は「リニューアルが必要!」という結論だけは強く確信をもって主張するのですが,具体的な話がなく,なぜシステムの全面入れ替えという大幅な「リニューアル」が必要なのかよくわからないし,ましてや,労働者全員に退職勧奨を出すほど財政が逼迫している中で数百万円出してやるほどのものなのかは,全くわかりません.
理事会は「今の業者は(遠藤さんと違って)とても親切にわかりやすく説明してくれる」と言います.業者さんが,現在のシステムの短所と,新しいシステムの長所をわかりやすく親切に説明し,「こんなシステムを使っているから活性化しない,活性化のためには新しいシステムの導入が必要だ」と,理事会が説得されている図が目にうかびます.
言うまでもないことですが,システムを入れ替えただけでは,サイトは活性化しません.それは,例えば,お店を改装しても客が増えるとは限らないのと同じことです.改装した上で何をするのか,が問題です.このリニューアルに関しては,システムを入れ替えることだけが聞こえてきて,その上で何をするのかは,全く聞こえてきません.
例えば,
WAN裏方日記の09年10月27日の記事「
きのうはよみもの編集局会議をしました」には,当時,読者からの投稿は受け付けていないようなことが書かれていますが,10年1月22日の記事「
新春爆笑トークへの反響」には,投稿を受け付けていると書かれています.
しかし,WANサイト上では,投稿の規程も存在せず,いつどのように投稿を受け付けるようになったかの説明もないという状態です.投稿を受け付けるなら,それなりの規程と説明が当然必要だと私は思うのですが,こんなことすらできなくて,リニューアル後の運営は大丈夫なんでしょうか.
いやいや,これは,きっと私が自分が外されたことをひがんで曲解しているにすぎず,半年後に行われるというリニューアルは,それはそれは画期的で,WANサイトは猛烈に活性化するのかもしれません.
いずれにせよ,リニューアル計画がどんなに画期的であったとしても,それは,突然一方的に仕事を取り上げた上に,不利益変更をおしつけてきたり,労働条件の交渉中に一方的に事務所閉鎖を通告し退職勧奨をおしつけてきたり,労組組合員を個人攻撃する文書を数百人の会員に配布することを,正当化できるものではありません.