まずはじめに,平日の昼間という時間帯にもかかわらず,応援にかけつけてくださった9名のみなさま!本当にありがとうございます!そして応援のメールを送ってくださった多数のみなさま,注目してくださっているさらに多数のみなさまに,どのような感謝の言葉を伝えるべきかもわからないほどありがたく思っています.私が今ここで闘えることがほんとうにありがたくうれしく,ひとえに,みなさまのご支援のおかげと思っています.ありがとうございます.
さて,一昨日の事務所閉鎖&退職勧奨のメールのせいもあり,また,今日もうだうだとした団交でした.私の悪口大会はもう終わったみたいで,そのへんはいやに神妙でしたが,それも事務所閉鎖すればやっかい払いできるという思い込みから出ているようでもありました.
さて,私がこのサイトで「理事会を誹謗中傷」しているという点について3点指摘がありました.うち1点については,理事会から言われる前に自分で行儀の悪い発言だと思ったのですでに削除ずみです.その他2点について,
1.
引用:
FemTumYum: 笑おう、憤りと皮肉と拒絶とをこめて
私は(WANでの労働を除けば)「主流フェミニズム界」とかかわりがないため,あまり実態を知らず,聞きかじった情報から想像だけしているのですが,私の想像をはるかに上回るようです.私ってこんなノリの業界のNPOに雇われてるんだなぁ...という記載が,フェミニズムの思想や運動を誹謗中傷するものであるとの指摘がありました.確かに「こんなノリの業界」という言い方は,フェミニズムの思想や運動全体が「こんなノリ」だと決め付けているようにも読めます.私の言いたかったことは,「こんなノリ」なのは,この集会と,集会での発表者,およびそれをとりまく部分(WAN含む)であって,フェミニズムの思想や運動全体だとは思っていません.
その私の気持ちと非常に近いことが
【ライブ中継への反響・その1】わかりやすいフェミニズム、わかりにくいフェミニズム マサキチトセの最後の段落に書かれているのでここに引用します.
「新春企画ということで大々的に宣伝もして、ネット中継までして、録画したものをアップロードまでして、これが2010年段階の日本のフェミニズムの集大成なのかと思うと、絶望しか感じられないのは仕方がない。ただ、これが日本のフェミニズムを代表するわけではない、代表させてはならないということを私たちは肝に銘じて、フェミニズムの実践をして行かなければならないだろう。絶望ばかりもしていられないのだ。」
また,別の理事からは,私のこのコメントが「客観的でないブログに悪乗りしている」という指摘がありましたが,その指摘は「客観的でないブログ」というきめつけもおかしいし「悪乗り」という言い方もおかしいと思います.
【このエントリUP後1時間後くらいの追加】昨日の団交で,この私の記載が「誹謗中傷」であるという指摘の中にはフェミは一枚岩ではないのだから一括して「フェミ業界」とくくるのはおかしいという指摘がありました.そして「主流フェミニズム」という定義なき言葉を使うことへの批判もありました.(誹謗中傷かどうかの問題とは全く別に)この批判は真摯にうけとめるべきだと私は今思っています.「主流フェミニズム」とは一体なにか?そしてなぜ今「主流フェミニズム」の深部のように私には思えるこの場所でこんな幼稚な争議が起こってるのか.この問題は深く考える必要があると思っています.【追加以上】
2.
引用:
デルタG: そんならわたしは『平成オマンコ塾』でに私が書いたコメント
「「そもそもなぜWANの理事たちは遠藤さんをウェブマスターとして採用したのかいささか謎である」そうですよね!というか,いささか,というより,むっちゃ謎!」については,私が言いたかったのは「WANがあまりにも軽率に雇用に手をつけ争議をひきおこしてしまっているところを見ると,私が労組の活動家であることを知っていて雇ったはずなのに,人をいったん雇えば,使用者としての責任が生じ,労働者には団結権も争議権もあり,特に相手が労組活動家であれば,ちょっとでもヘマすれば,徹底的につっこまれるということを分かっていたのかどうかむっちゃ謎である」という意味であり,ドロップアウトの人生でいつも仕事に困っている私に,親切にも仕事を紹介してくださった私の尊敬する先輩である理事のひとりが,まちがっていたとか悪かったとかはいささかも思っていませんし,そういう意味で書いたものではありません.
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さて肝心の退職勧奨ですが「事務所閉鎖=退職」と理事会はきめつけていたようですが「在宅勤務のテレワークもできますよ」との組合側の指摘をうけて「退職はひとつの提案であり,今後の労働条件については話し合う」とちょっとだけトーンダウン.でも退職勧奨の撤回はしませんでしたが.そんなわけで,次回の交渉のテーマもまた今後の労働条件です(前回もそんなふうに終わりましたが今回はその話にははいりませんでした).
ウェブの仕事だから,本当に在宅勤務のテレワークも十分可能なので,事務所閉鎖というだけで,解雇は無理と思うのですが,いつも予想外のことをするWAN理事会ですから,次回団交の前々日あたりに,解雇通告が出たりして!目をみはるような理由をつけて!とか思うにつけて頭が痛いです.解雇なんか出すと,もっともっともっともっともめて争議は拡大して,お互い時間もお金もかかるから,お互いのためを思って,お願いだから解雇は出さないでね!とここで釘をさしておこうとおもう.
それから,今日もめたおしたことのひとつが,合意事項を文書にするかどうか.馴れない使用者との交渉でよくもめるポイント.昔々,私が非常勤組合の役員だったころ,立命館ともめて労働委員会にあっせんをかけて
http://www.hijokin.org/news2004/050218assen.html引用:
1 団体交渉の開催要求は文書により行うものとし、要求を受けた当事者は、応諾について期限までに文書で回答するものとする。
2 団体交渉の開催要求を受けてなされた話合いは、名称のいかんに関わらず団体交渉として位置付けるものとする。
3 団体交渉で合意したことは、文書化するものとし、組合及び使用者双方が確認の上、記名押印するものとする。こんなステキな合意をしました.懐かしい~!こんな基本をやってなかった立命館て何!?というつっこみが今世界中から入りましたね?そうです,立命館大学は,こういう基本が出来ない学校でした(今は違います.我々の努力と大学側の人事異動のおかげで今は立命もずいぶんまともになりました).
先日京都精華大学のSocoSocoの団交に行きましたが,相手方の交渉員の上々手(かみて)専務理事が躊躇なくさらさらっと合意書に署名したのは本当に素敵でした.WANの理事も上々手氏の爪の垢でも煎じて飲んでくれたらいいのに.(上々手さん読んでますかぁ~?)
使用者を教育するのは労組の役割だとは思うけれども,いちいち使用者を教育するのはたいへんです.人を雇う場合は,労働法のイロハの試験を受けて合格した人だけが,人を雇うことができるとかいう仕組は作れないのかな?とか思います.それは難しそうだから「人を雇うときに使用者として最低知っておかなければいけないこと」というマンガでわかりやすく解説した労働法の本とか作って,それを,労組結成通知&団交申入れ書と一緒に送りつけるとかどうかな,とか,いろいろ考えています.そういう本てもうあるのかな知ってる人いたらおしえてください.
最後に,知っておきたい労働法メモ.労組法第1条
この法律は、労働者が使用者との交渉において対等の立場に立つことを促進することにより労働者の地位を向上させること、労働者がその労働条件について交渉するために自ら代表者を選出することその他の団体行動を行うために自主的に労働組合を組織し、団結することを擁護すること並びに使用者と労働者との関係を規制する労働協約を締結するための団体交渉をすること及びその手続を助成することを目的とする。
団体交渉は「労働協約を締結するための」ものだと法律にも書いてありますね!
次回団交は来週金曜日12日,午前10:30~です.きっとまたうだうだしてるけどでもみんな応援してね!みんなの応援があるから私は頑張れます.今日は本当につかれたけど,でも,もっとひどいめにあっていて,それでも声をあげられないひとが,いっぱいいっぱいいっぱいいるから,こんなふうに闘える状況にある私は本当に幸せでみんなありがとう!って本当に思ってます!!!!!
応援のメールはuwanアットprecariato.info まで!
【翌日追加】非常に重要なことを書き忘れました.今回の事務所閉鎖&退職勧奨の通知で一番問題なのは,私の今後の労働条件について争議になっているさなかに,あろうことか,もう一人の組合員の雇用にまで手をつけてきたことです.労働者にとって雇用は命であり,解雇は殺人/死刑です.退職勧奨とともに「解決金」を支払う用意があるという言及もありましたが,命は金では買えません.