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ユニオンWAN - もうひとりの当事者

もうひとりの当事者

カテゴリ : 
WAN争議
執筆 : 
hilocok 2010-2-6 5:56
雇用に手をつけられた、もう一人の組合員ことカサイです。
みなさまからのご支援、応援メッセージ、わたしも心から嬉しく思っております。
これまであまり表にでてこなくて失礼いたしました。
 遠藤さんとわたしは長らくの労働運動仲間でありまして、今回WANへの就労が決定したのも、遠藤さんからのお誘いによるものでした。わたしには精神疾患で療養中の配偶者と、学生の長男、未成年の次男がおりまして、わたしは主たる家計の維持者としてWANで勤務しています。息子らは共に発達障害を抱えておりますが、長男は頑張って大学の学費免除プログラム(1年次のみ)を取得し、次男は進学を断念し相当の苦慮をしつつも担任の先生方のご尽力もあって、このご時世にあってどうやら高卒で就職内定を得ることができました。とはいえわたしが貧困女であることには変わりなく、こういったわたしの生活状況についても、WAN採用の際には理事各位に包み隠さずお話し、その上で採用され現在まで勤務を続けてきました。

 わたしがWANでの就労を決めたのは、信頼し尊敬する仲間である遠藤さんのお誘いであったこともありますが、WANという団体の掲げる目標に賛同したということもあります。わたしはフェミ運動そのものには従来あまり関与してこなかったとはいえ、労働運動に関わる以上、ジェンダー・フェミニズム、そしてなにより権力性の問題とはずっと向き合い続けてきたわけです。
わたしがWANの目標とするものに、ある程度の共感を持っていたことは確かです。

 WANで労働組合を立ち上げることについても、わたしはその必然性を当然として感じていましたし、働くものが持つ当たり前の権利として労組結成を行いました。これは労使双方の協議を経て、よりよい労働関係を確立するために必須のことですし、それがいわゆる「シスターフッド」なるものを阻害するものとは思ってもみませんでした。
 
 このたびの理事会による退職勧奨を受け入れることは、わたしとわたしの家族が更なる貧困に追い込まれることに他ならず、そしてWANが掲げる目標に大きな疑義を抱かざるを得ないものでもあります。
事務所の閉鎖・移転、理事人事の変更など、定款記載事項に関わることを、総会の議決も経ずに、理事会の決定と通告であるとして、団体として雇用していた労働者に対してのみ行ったことに関して、理事各位は「NPO法人WAN」の会員の皆様方に何とご説明されるおつもりでしょうか。働くものの生活と生存を危機に陥れる行為を、どう正当化されるおつもりなのでしょうか。
わたしはここに至って、WANの言う「シスターフッド」なるものに大きな疑義を感じざるを得なくなりました。そのシスターフッドとは範囲が限定されたものではないか。某かの選別がそこにあるのではないか。そしてその選別の基準とは・・・・!?労働問題が、労働運動が、『自分たちの』シスターフッドを阻害すると、理事各位は仰るのでしょうか?

 ぶっちゃけ、理念理想だけではメシは食えません。理念理想をネタとしてメシを食うことは、人と場合によってはできましょう。わたしは理念理想ではなく、実務でメシを食ってきた底辺労働者です。自分が関わる実務については誇りをもってこれまでキツイ世渡りをしてきました。退職勧奨とほぼ同時に行われた、わたしの実務権限の一方的剥奪は、わたしの誇りを著しく貶めるものでした。怒りよりも悲しみと情けなさ、生活不安への恐怖心がわたしを包んでいます。
 とはいえ、不安の中で泣いて打ち震えるようなカサイではありませんし、闘いに臨む決意は大きく抱いております。みなさまのご支援を何よりの糧として闘い続けることを表明いたします次第です。

(追記:大変恐縮ですが、未成年の息子がおりますこと故、あえてフルネームを出さずに意思表明することをご容赦願います。)

(追記2:これは当初、記事へのコメントとして投稿したものですが、新規投稿として改めてアップしました。先のコメント投稿はこれが反映され次第削除いたします。)
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